家族葬にかかる費用はどれくらい?相場や内訳を紹介

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家族葬にかかる費用はどれくらい?相場や内訳を紹介
寺院や大きな会場での従来型の葬儀に代わって、選ぶ人が増えているのが「家族葬」です。小規模でやりたいという故人の遺志や、ゆっくり送り出したいという遺族の希望から選ばれています。では、家族葬の費用はどれくらいかかるのでしょうか?相場や内訳、一般葬との違いについても解説します。

家族葬と一般葬の違いとは

まずは「家族葬」と、昔からある一般的なご葬儀「一般葬」との内容についてご紹介します。

家族葬は家族や親族を中心に行う葬儀

家族葬は文字どおり家族や親族、ごく親しい友人などで故人を送る、プライベートを重視した葬儀の形式です。一般的な葬儀との大きな違いは、参列者の数が少ないこと。はっきりと定義されているわけではありませんが参列者は20人前後が多く、多くても30~40人くらいまでとされています。もう一つの特徴は、伝統にとらわれすぎず自由度の高いことです。

一般葬は伝統的な葬儀

一般葬は、一般的な葬儀を略した言葉です。家族葬が世に浸透するに従い、これまで主流であった葬儀に対してこう呼ぶようになりました。
家族や親族だけで営むのではなく、友人・知人、仕事の関係者、近隣住民なども参加します。基本的に地域の慣習に従い、通夜、葬儀・告別式、火葬までを2日間かけておこないます。参列者は50~100人くらいになり、地元の名士や経営者ともなると1,000人を超える場合もあります。パブリックな要素の強いお葬式です。

家族葬にかかる費用はどれくらい?

本題である家族葬の費用についてみていきましょう。よく一般葬よりもコストが抑えられるといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。内訳や相場も含めて解説します。

一般葬儀の平均は約195万円

一般財団法人日本消費者協会の第11回「葬儀についてのアンケート調査」(2017年1月)によると、ご葬儀費用の平均額は約195万円です。地方や葬儀社といった条件により違いはありますが、一つの目安になります。

この葬儀でかかる費用には、大きく3つの項目が含まれています。

・葬儀社に支払う費用:斎場や火葬場の使用、祭壇の設営、各種届出や手続きの代行、遺体の搬送・安置、棺・遺影・骨壺・ドライアイス、香典返しなど

・僧侶(寺院)に支払う費用:読経や戒名、お布施、車代など

・飲食接待費用:通夜振る舞い、精進落としなど

この他にも、上記以外に希望する内容や条件によって、その分の費用が追加になります。

家族葬の相場と内訳は?

多くの葬儀社が提案する家族葬プランは、お布施を除いて約50~150万円といわれます。地方や葬儀社によってプランの内容が異なるので、申し込みの際にはよく確認しましょう。

例えば、ファミーユでは家族葬が多く選ばれる首都圏(東京・神奈川・埼玉)を対象に、通夜から葬儀、火葬までを2日間でおこなう「家族葬66」というプランを用意しています。一般価格が66万円で葬儀に必要なものはほとんど含まれています。祭壇がワンランク下のプランの約1.3倍のスケールになっていたり、花もボリュームアップしたりするお得なプランです。何よりも納棺のサービスがふくまれているので、故人をきれいな姿で送り出せます。他にも「家族葬88」など、少人数から中くらいの人数にぴったりなプランもあります。

僧侶(寺院)に支払うお布施の額は、一般葬と変わりません。葬儀の形態と、読経の内容や戒名の位はまったく関係がないため、お布施の金額も同じになります。一般的には50万円前後が相場といわれています。ただし、お布施は単純なサービス対価ではありません。宗教観、僧侶との関係性、今後のお墓の維持や法要の依頼などにも関わってきます。状況や内容を確認し、感謝の気持ちをしめすのに適した額を包むことをおすすめします。

家族葬の費用に関する注意点

家族葬の費用で、押さえておきたい点がいくつかあります。また、遺族の負担にならないように費用のバランスを調整したいときのポイントについても解説します。

葬儀費用にどこまで含まれているかよく確認する

葬儀社に家族葬プランを申し込むときは、内容の確認を忘れてはいけません。葬儀に必要なものが一通り含まれているプランでも、香典返しの品代や遺影、骨壺などの費用が別になっていることがあります。

追加料金が発生するケースは特に注意が必要です。例えば、遺体の搬送が「〇キロ以内」となっていたら、範囲外の病院から搬送してくるときには追加料金が発生します。また、火葬場の都合などで葬儀までの日数が空くと、遺体を保冷するためのドライアイスを追加することになります。どのような場合にいくらぐらいかかるのか、打ち合わせの際に必ず確認してください。

葬儀社は「安いから」だけで選ばないようにしましょう。相場よりあまりにも安いプランは、必要なものが含まれていない可能性があります。他の葬儀社のプランには入っているものがオプションとなり、結果的に高くついてしまうこともあり得ます。

葬儀に呼ぶ人数をしっかり把握する

家族葬に限ったことではありませんが、参列者の数はきちんと把握する必要があります。香典返しの品代や精進落としなどの飲食代が、費用の総額に大きく関わってくるためです。

どこまでの関係の人を呼ぶかをあらかじめ決めておくと安心です。故人が高齢で交流のある人も同年代がほとんどの場合、遠方の人には亡くなったことを知らせるだけにするなど、基準を定めておきましょう。後々相手に「お別れさせてもらいたかった」と悔やませないためにも大切です。

香典は辞退すべき?

家族葬では、参列者からの香典や供物を辞退する場合もあります。しかし、必ず辞退するというわけではありません。ご家族でよく話し合ってどうするか決めましょう。事情を知る葬儀の担当者に相談に乗ってもらうのもいいかもしれません。

香典を受け取らないと決めたら、訃報の際にその旨を記載します。知らずに持ってきてくれた会葬者には、きちんと説明してお返しします。

自分が参列する側になったときには、必ず訃報の確認を忘れてはいけません。香典の有無がわからないときは用意をしていくか、前もって葬儀社に確認することをおすすめします。

少しでも安くしたいときには

家族葬は比較的費用を抑えられる葬儀形式ですが、それでも負担が大きいという場合は、以下の対策が有効です。

・会食費を調節する:葬儀の後の精進落としを仕出し弁当や手頃な価格の店ですませたり、会食そのものを止めたりするという手もあります。

・無宗教形式でおこなう:参列者全員で読経するなど僧侶を呼ばずに葬儀をおこなえば、お布施の費用を抑えられます。ただし、菩提寺がある場合には後々の付き合いも考えてよく検討してください。

・不要と思われるものをプランから外す:御会葬礼状や斎場への案内の看板など、今回は必要がないと思われるものをプランから外せば費用が抑えられます。とはいえ、親族や参列者に不快な思いをさせないかの確認も忘れてはいけません。

費用も納得の家族葬で故人をゆっくり送ろう

家族葬の最大のメリットは、一般の会葬者に振り回されることなく、故人とゆっくり向き合って気持ちを整理して送り出せることです。そんな家族葬を良いものとするために、プランや内容をしっかり検討しましょう。費用面も納得の上で心残りのないお式になるのが理想ですね。