姓名判断の基本【五格分類法】。画数の下一桁で見る性格診断

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姓名判断の基本【五格分類法】。画数の下一桁で見る性格診断
名前の画数を計算し、運勢を占う姓名判断。自分の名前の画数は運が良いのか、悪いのかは気になるところです。結婚・離婚・死別などによって苗字が変わった場合、画数も変わるため運気も変化すると言われます。この記事では、姓名判断の基本である五格分類法の考え方や数字の見方、画数の数え方、数字が示す性格の傾向について紹介します。

姓名判断の基本【五格分類法】とは

名前の画数によって、その人の運勢を占う姓名判断。苗字と名前をいくつかのパターンで組み合わせて足し、字画数を導きます。字画数を導く方法の基本となるのは、「五格分類法」です。五格分類法では、五格と呼ばれる5つの数字━天格、人格、地格、外格、総格に分けて運勢を見ます。まずはこの五格について紹介します。

五格の意味

五格は、天格、人格、地格、外格、総格に分けられます。それぞれが表す意味は、以下の通りです。
五格 意味
天格 家筋・血脈的な要素に関連し、先祖代々引き継がれてきた運命を表す。
人格 当人の知力や性質など、頭や心の内側を表す。
地格 当人の体質や家庭の内情、恋愛運を表す。
外格 仕事や対人関係など社会的な付き合いを表す。
総格 当人の亡くなるまでの運勢を表す。
姓名判断をする上で最も大事にされる格。

天格は個人の運勢に影響しない

天格は、祖先代々受け継がれてきた血族全体の運勢を表すもの。吉凶を見るものではなく、先祖から与えられた天運であり、これからの人生にも関係するものと考えてください。

人格はもっとも重要視される数字

人格は、一生の運勢を支配する主運となるものです。五格の中でもっとも重要とされます。
この記事の最後の章では、人格を使った簡単な性格診断を紹介します。

五格の計算方法

五格分類法は「五格」、つまり5つの数字を導き出してその名前が持つ運や性格などを占います。この章では、五格の数え方をお伝えします。苗字と名前の文字数で計算方法が異なるため、具体例も参考にしてみてください。

姓名が1文字の時に使う「霊数」とは?

五格分類法を用いる姓名判断にはいくつか流派がありますが、多くの流派では姓名が2文字以上であることが前提です。そのため、姓と名が1文字の場合は特殊な計算方法を用います。

天格・地格・外格を算出する時には名字や名前に霊数と呼ばれる1を足し、人格・総格は霊数を使わずに計算します。

苗字が2文字・名前が2文字の場合

まずは日本人に多い、苗字と名前が2文字ずつの場合を紹介します。
天格 苗字の合計画数。
人格 苗字の2文字目と名前の1文字目の合計画数。
地格 名前の合計画数。
外格 苗字の1文字目と名前の2文字目の合計画数。
総画 苗字と名前の合計画数。

苗字が1文字・名前が1文字の場合

苗字や名前が1文字の場合は、それぞれに霊数をプラスして計算します。
天格 苗字の画数に霊数1を足した数。
人格 苗字と名前の合計画数。
地格 名前の画数に霊数1を足した数。
外格 天格の霊数1に地格の霊数1を足した数。つまり、2。
総格
苗字と名前の合計画数。霊数は含まない。

苗字が1文字・名前が3文字の場合

名前が3文字の場合、外格の計算方法に注意が必要です。
天格 苗字の画数に霊数1を足した画数
人格 苗字と名前の1文字目の合計画数。
地格 名前の合計画数。
外格 名前の2、3文字目に霊数1を足した数。
総格 苗字と名前の合計画数。霊数は含まない。

苗字が3文字・名前が1文字の場合

苗字が3文字で名前が1文字の場合は外格は苗字の外側2文字を使い、名前に霊数1を加える必要があります。
天格 苗字の合計画数。
人格 苗字の3文字目と名前の合計画数。
地格 名前の画数に霊数1を足した数。
外格 苗字の1、2文字目に霊数1を足した数。
総格 苗字と名前の合計画数。霊数は含まない。

苗字が3文字・名前が3文字の場合

苗字、名前ともに3文字の場合は、それぞれの外側2文字を足して外格を計算します。
天格 苗字の合計画数。
人格 苗字の3文字目と名前の1文字目の合計画数。
地格 名前の合計画数。
外格 苗字の1、2文字目と、名前の2、3文字目の合計画数。
総格 苗字と名前の合計画数。霊数は含まない。

名前が平仮名・片仮名の場合

名前が平仮名や片仮名の場合であっても、五格の計算方法は基本的に同じです。濁点は2画足し、半濁点は1画を足して計算します。ただし流派によっても異なりますが、「て」が2画「な」が5画など、実際に書くときの画数とは数え方が違う文字もあります。

姓名判断で見る性格診断

姓名判断にはさまざまな手法がありますが、人格の下1桁の数字を見て性格診断ができると言われています。

人格は苗字の最後の1文字の画数と、名前の最初の1文字の画数を足します。例えば人格が21なら下1桁は1なので、1画の内容が当てはまります。自分の人格を計算して、性格判断をしてみてはいかがでしょうか。

1画(木陽)はマイペースで努力家な性格

人格の下一桁が1画とは11、21、31、41、51画のことで、吉数が多いのが特徴です。すくすく伸びる日の光を受けた木のイメージといわれているため、木陽とも表されます。計画性や行動力に優れていて、堅実に努力ができるタイプの人が多いようです。その反面妥協が難しく、強情で周囲の反感を呼ぶことも。周囲に気を配り、協調性を意識することが大切です。
また、中でも41画の人は優れた金運の持ち主といわれています。

2画(木陰)は感受性豊かで他人に気配りができる性格

人格の下一桁が2画とは2、12、22、32、42、52画のことで、草木のイメージで木陰と表すこともあります。気遣いがうまく、相手の気持ちを細やかにくみ取れて、美的センスにも長けています。努力を惜しまない性格ですが、猜疑心と嫉妬心がやや深く、執拗で偏屈な面も持ち合わせているようです。
32、52画は木陰の中でも特に吉数といわれています。

3画(火陽)はコミュニケーション能力が高いリーダー向きの性格

人格の下一桁が3画とは3、13、23、33、43、53画のことで、太陽のイメージから火陽と表すこともあります。
明るく社交的なため、典型的なグループの中心的存在となります。話術に優れていて、頭の回転も速く、相手を飽きさせません。コミュニケーション能力もあり、面倒見がよく社交的なため、リーダー向きと言われています。ただし自己中心的になってしまわないよう、注意してください。

4画(火陰)は独創的でひらめきに強い個性的な性格

人格の下一桁が4画とは4、14、24、34、44、54画のことです。この画数グループはろうそくのイメージで、火陰と表すこともあります。
表面はおとなしそうに見えますが、闘志を内に秘めています。想像力が豊かで独創性のあるアイディアをひらめくことに長けているようです。他人から見るとつかみどころがないと思われ、苦労をすることも。凡人離れした発想のユニークさが魅力です。
特に24画の人は金運に恵まれると言われています。

5画(土陽)は人当たりが良く相手を重んじる性格

人格の下一桁が5画とは5、15、25、35、45、55画のことで、あたたかい土のイメージから土陽と表すこともあります。自分より相手を中心に物事を考える性格の人が多い傾向です。自己主張をあまりせず消極的な面があります。ただし社交性はあるため、人当たりが良く真面目な性格と思われるタイプです。
中でも25、35画の人は芸術系に強いといわれています。

6画(土陰)は人望の厚さで周囲を味方に付けられる性格

6、16、26、36、46、56画を人格に持つ人は、土台を固める土のイメージで土陰と表すこともあります。落ち着いていて、困っている人を見ると放っておけない情に厚いタイプ。人望も厚く、自分のペースに周囲を巻き込むのが上手です。ただし誘惑に負けやすいため、お酒やギャンブルには注意してください。

7画(金陽)はチャレンジ精神旺盛で自我の強い性格

7、17、27、37、47、57画を人格に持つ人は、キラキラ輝く原石のイメージから金陽と表すこともあります。チャレンジ精神が旺盛で、思いつきをすぐ実行に移し一度決めたことは貫く強い忍耐力を持っています。反面、自我が強く虚栄心もあるため、対人関係で衝突や摩擦を生じやすい面を持っています。

8画(金陰)は粘り強くバイタリティ溢れる性格

人格の下一桁が8画とは8、18、28、38、48、58画のことです。バイタリティに満ち溢れていることから、金陰と表すこともあります。意志が強く粘り強いので、一度決めたことは最後まで成し遂げようと努力を惜しまない人が多いようです。判断力がありますが、周囲を顧みず突進してしまうことも少なくありません。
中でも8、18画の人は人気運が高いといわれています。

9画(水陽)は美的感覚に優れた平和を好む性格

人格の下一桁が9画とは9、19、29、39、49、59画のことで、温泉のように親しみやすく離れがたい性格であることから、水陽とも表されることがあります。
自己コントロールがうまく穏やかで平和を好む人が多いためどんな相手でも柔軟に対応ができるので、衝突することは少ないようです。美的感覚にも優れていて、自分のスタイルを強く持っています。物事に対してあまり執着心を持たないため、名誉や地位にあまり関心がないのも特徴です。

0画(水陰)はここぞというときに力を発揮する勝負強い性格

10、20、30、40、50画を人格に持つ人は、物事を常に冷静に見つめるタイプで頭も良い傾向にあります。水の奥底がなかなか見えないように、本心をなかなか表に出すことがないことから水陰と表すこともあります。
独自の感性を持っていると言われていて、創造力や行動力もあるので、波に乗れれば一発勝負に強い面も。浮き沈みが激しいので周囲に理解を得られないことも少なくありません。名誉を好む人も多いです。

姓名判断で画数が悪かったときの対処法

姓名判断で悪い結果が出ると、やはり気になるもの。そこで、ここでは画数が悪かったときの対処法を紹介します。

運気の良い名前で呼んでもらう

名前の画数に不吉な暗示があった場合、なるべく運勢の良い画数の名前で呼んでもらう方法があります。例えば既婚女性が離婚や死別によって旧姓に戻すかどうか悩んだ場合に、旧姓の画数があまり良くないこともあるかもしれません。その場合は、これまでの姓のままで呼んでもらうようにすると良いです。

親しい人には本名と異なるニックネームを使ってもらうのも有効。カタカナ・平仮名表記や、同じ読みで表記が異なる漢字を用いる対処法も役立ちます。

他の開運方法の力を借りる

姓名判断以外のさまざまな開運の力を借りることで、運勢の上昇を期待できます。神社に参拝したり、お守りを持ち歩いたり、風水を活用する手段も。自分が取り入れやすい開運方法を活用してはいかがでしょうか。

姓名判断を参考に自分自身を見つめ直して

姓名判断は、名前の画数から運勢を占います。なかにはあまり良くない意味を持つ数字もありますが、対処法もあるのでむやみに悲観する必要はありません。自分が将来どうありたいかを考える上で、また、今の自分自身のあり方や性格の傾向について知るために、姓名判断は役立ちます。ご先祖や出会いによって変わる名前。人との「縁」からいただける名前の力を大切に活かしたいですね。