仏滅とお葬式に関係性はある?仏滅について詳しく解説

お葬式のマナー・基礎知識
仏滅とお葬式に関係性はある?仏滅について詳しく解説
仏滅は縁起がよくない日として結婚式などの祝い事は避けられる傾向にありますが、お葬式との関係はどうなのでしょうか。また、そもそも仏滅とはいったいどのような意味を持つ日なのでしょうか。本記事では、仏滅という日の意味やお葬式との関係性について詳しく解説していきます。

仏滅とはどんな日?

まずは、仏滅の概要と、宗教との関係をご紹介します。

仏滅は六曜の一つ

「仏滅」は、六曜(ろくよう)という暦の中の一つです。「大安」や「仏滅」といった暦の名前は知っているけれど、六曜という名前は聞き慣れないという人もいるのではないでしょうか。

六曜は、日や時間で吉凶を占う暦注(れきちゅう)に分類される考え方の一つです。名前からも分かるように「先勝(せんしょう・せんかち)」「友引(ともびき)」「先負(せんぷ・せんぶ・せんまけ)」「仏滅(ぶつめつ)」「大安(たいあん)」「赤口(しゃっこう・しゃっく)」の6つの暦を使って吉凶を占います。暦注には九星(きゅうせい)や二十八宿(にじゅうはっしゅく)など、六曜の他にもさまざまな種類が存在します。中でも六曜はカレンダーや手帳などにも記載されていることが多く、最も広く浸透している暦注と言っても過言ではないでしょう。

六曜を縁起の良い順番に並べていくと、「大安」「友引」「先勝」「先負」「赤口」「仏滅」の順になります。また、「友引」「先勝」「先負」「赤口」は、時間によって吉凶が異なってくるのが特徴です。最も縁起が良いとされる「大安」は一日を通して吉日。その反対に「仏滅」は一日を通して凶日なので、六曜の中で最も縁起が悪い日となります。

仏滅は本当に縁起が悪い日?

先述したように、仏滅は一般的に凶日にあたります。六曜の中では最も縁起が悪いとされている日なのですが、実は違った解釈も存在することをご存知でしょうか。

仏滅はもともと「物滅」という漢字で表されていました。そのことから、あらゆる物が滅び、再びゼロに戻るので物ごとを始めるには良い日であるといった考え方もあるのです。また、仏滅以外の六曜に関しても、一般的に知られているものとは異なる捉え方が複数存在する場合もあります。

仏滅と仏教とは関係がある?

「仏」という漢字がつくため、仏滅は仏教と関連があると思われがちですが、先ほど説明したように本来は物滅という漢字を書いていました。それが近年に入り、「仏も滅する大凶日」という意味から、仏滅という漢字にすげ替えられたのです。ですから、仏滅は仏教とは何の関係もないといえるでしょう。

そもそも六曜は占いの一種ですから、仏教をはじめとする他の宗教とも一切関連性がありません。

六曜とお葬式の関係性

仏滅は宗教とは一切関係ありませんでしたが、お葬式とは関係があるのでしょうか。ここでは、仏滅をはじめとする六曜とお葬式に関する一般的な考え方をお伝えします。

仏滅にお葬式をしても問題ない?

仏滅は縁起の悪い日ではありますが、この日にお葬式やお通夜を執りおこなっても問題はありません。

反対に、結婚式などの祝い事の際には、仏滅を避ける傾向があります。六曜は気にしないという人も増えてきていますが、現在の日本では、仏滅に祝い事を避ける考え方が非常に広く浸透しているため、仏滅に割引やサービスを行う結婚式場も多くみられます。ただし、避けられるのはあくまで祝い事だけです。お葬式やお通夜は故人を偲び送る儀式なので、仏滅とお葬式の日程が被ったとしても特に気にする必要はないのです。

仏滅よりも友引がNG

お葬式に関していえば、仏滅よりも友引の方が避けられる傾向にあるでしょう。これは、仏滅と同様に漢字が関係しています。友引は「友を引く」といった字を書くことから、この日にお葬式をすると故人が友をあの世へ引いていってしまうと考えられたのです。

現在は気にしない人も増えていますが、友引のお葬式を避ける習慣は根強く、火葬場が休業となっていることもあります。また、この考えは主に年配層を中心に浸透しているので、友引にお葬式をするとなると、目上の親族から反対を受ける場合もあるかもしれません。

大安も問題ない

仏滅とは逆に、一日を通して吉日とされる大安はどうなのでしょうか。とても縁起が良い日なので結婚式などの祝い事には一番人気の日となっています。「そんなおめでたい日にお葬式をするなんて不謹慎だ」という考え方をする人もいるようですが、あまり一般的ではないのが事実です。

大安にお葬式を執りおこなうことはマナー的に見ても全く問題ありませんので、仏滅と同様に日程が被っても過度に気にする必要はないといえます。

法事にも六曜が関係する?

宗教と六曜は関係がないので、法事に関してはタブーとされる日は特にないといえます。もちろん、仏滅に法事をおこなうことも全く問題はありません。

ただし、お葬式と同様の理由で友引だけはやや避けられる傾向がみられます。また、大安は縁起の面では問題ないのですが、慶事と重なることが多いため、法事に参加できない人が出てくる可能性があります。

葬儀の日程を決めるうえでの注意点

ここまでは、六曜や仏滅とお葬式の関係性についてご紹介しました。続いては、実際に葬儀の日程を決めるうえで注意しておくべきポイントを解説していきます。

参列者への配慮を

昨今では六曜を気にしない人も増えてきましたが、昔から浸透しているため、六曜を気にする人が多いのも事実。特に大安と仏滅の吉凶、そして友引のお葬式を避ける習慣に関しては、現在でも非常に根強く広がっている考え方といえるでしょう。

たとえ自分たちが六曜を気にしていなかったとしても、参列者にはこれを重要視する人がいるかもしれないと心に留めておくことが大切です。もし一般的に適していないとされる日と葬儀が重なった場合は、一言添えるなどの配慮をしておくとよいですね。

周りの人との相談を

法事の日程について悩んでいるときや、あまり良くないとされる日にお葬式をおこなう必要があるときは、家族や周りの人としっかり相談してから決断してください。

六曜はもちろん、他の暦注を気にする人がいる可能性もあるので、たとえ一般的な考えではなかったとしても、しっかりと意見に耳を傾けることが大切です。そういった話し合いをしたうえで、なるべく親族全員が納得できるスケジュールを組み、気持ち良く故人を送りだしてあげることが理想的といえるでしょう。

故人の遺志を考慮する

お葬式やお通夜に関して故人があらかじめ希望を伝えていたのならば、最大限実現してあげるように努めることが望ましいでしょう。

最近では、終活の一環で自分で自分の葬儀をプロデュースしたいと考える人もいます。お葬式は故人を偲び、送る儀式。日程はもちろん、葬儀の形式や規模に関して、縁起や一般的な意見よりも優先させるべきは故人を思う気持ちです。故人が残した遺志を一番に尊重して、葬儀の内容を決めることが大切です。

仏滅にお葬式をおこなっても問題はない

六曜は日本で広く浸透している暦ではありますが、仏滅とお葬式の関係については、特に気にすることはありません。お通夜や法事に関しても同様です。仏滅におこなうことで縁起や周囲に影響する心配も全くないので安心してください。

六曜に対する考え方は人それぞれありますが、暦だけにとらわれ過ぎず、参列者が気持ち良く故人を送り出せる葬儀の場を作ることが望ましいといえるでしょう。