【2020年版】永代供養の意味と費用の新常識

わたしのお葬式
【2020年版】永代供養の意味と費用の新常識
最近耳にすることが増えた「永代供養(えいたいくよう)」。亡くなった方を弔うひとつの手段で、お墓だけに当てはまるものではありません。
今回は、永代供養の基本的知識や利用料の相場、気をつけたい点について説明していきます。自分や家族が納得できる弔いの方法を選びましょう。

永代供養とは?

「そもそも、永代供養とはどんなものなの?」と、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。さらに「永代使用」というよく似たワードもあるため、それぞれの違いがわかりにくいという声もよく聞きます。

まずは、それぞれの意味の違いや、永代供養料に関して整理していきましょう。

永代供養の意味とは?

「永代」とは、「永きに渡って」という意味であり「永遠」というワードとはニュアンスに少し違いがあります。

永代供養というのは、契約した霊園や寺院、自治体などの施設が亡き人の遺骨を預かって、お花を飾ったり読経したりしてくれるシステムです。現代では、遠方で暮らしているためお墓へのお参りが困難、後を継ぐ人がいないというケースが増加し、注目されています。

これまで広く普及していたお墓は、墓守という人が管理をしていました。一方で、依頼した施設や方法により、故人の弔いとお墓の管理が行われるのが永代供養です。特にルールは決められていないため、依頼した方法や施設のやり方で行われます。

永代供養と永代使用の違い

似ている2つのワードですが、それぞれの意味は異なります。また、先に述べたように、どちらの言葉にも使用される「永代」とは「永遠」の意味を指しません。

永代供養とは、依頼した寺院が続く限りまたは契約が続く限り、亡き人への冥福を祈るための弔いを継続して行うことを指します。一方、永代使用とは「永代使用料」または「永代使用権」を指します。

永代使用料とは、お墓を作る墓地を借りるために霊園や寺院に支払う料金を指します。お墓は許可を受けた土地以外に建ててはいけないという法律があるため、お墓を作る際には料金を支払って、墓地を借りる必要があります。

そしてこの料金を支払うと「永代使用権」を所有することができます。この権利は、墓地を含めたお墓を持つ権利のことで、使用の契約を墓地の管理者と結ぶことで発生します。墓地から他の場所へお墓を移すまでは、この権利を有している状態になっており、改葬をする時に権利が消滅します。

永代供養料とは?

これは、永代供養を頼むために発生する料金を指します。選んだお墓やお願いする自治体や霊園によっても異なりますので、事前に料金を確認し、問い合わせや相談を入念に行っておきましょう。

永代供養墓のタイプと料金

主に4種類「単独墓」「集合墓」「合祀墓」「納骨堂」のお墓があります。料金を左右するポイントでもあるため、ここではそれぞれのタイプの特徴を整理していきます。
費用の相場についてもあわせて紹介します。

タイプ①単独墓

一人ひとり別々の墓石に骨を納める形式です。自分が建てたお墓に入る方法と同様に、専用のお墓を所有することができますが、三十三回忌や五十回忌など決められた期間が経つと周りの方と合わせて納められます。このタイプのお墓は「個別安置型」ともいわれます。

タイプ②集合墓

それぞれに立てた小さな石碑や石塔などをまとめ、1つのお墓として亡き人の冥福を祈る形式です。骨を納めるためのスペースはそれぞれ分かれているため、後になって改葬や分骨をしたいという希望も出せます。しかし、一定の期間が経つと共同のお墓へ骨が移されます。

タイプ③合祀墓

複数の故人の遺骨を合わせて埋葬する形式です。記念碑を建てて弔いを行い、「合同墓」とも呼ばれます。料金が抑えられるタイプなので、このお墓を選ぶ人も多くいます。しかし遺骨の特定や取り出しができなくなるので、改葬や分骨を希望した場合に対応してもらうことが難しくなります。将来、改葬や分骨を検討している場合は避けたほうが良いでしょう。

タイプ④納骨堂

納骨堂に納める形式でロッカー型や収納可能型などいくつかの種類があります。このタイプの場合は、家族や夫婦、一人など一緒に埋葬する人数を選べるのが特徴です。これまで普及してきたお墓と外見が違いますが、家族など希望する複数人の遺骨をまとめて安置したいという方に多く利用されています。

費用相場

契約する際に支払う料金はお墓のタイプや仕様によって大きく異なり、基本的な料金は約10万~150万円といわれています。また、基本料金以外にも、別途追加で料金が発生するケースもありますのでしっかりと確認しなければいけません。それぞれのタイプごとに料金例をご紹介します。

単独墓の場合、料金は約40万円といわれていますが、加えて墓石料の支払いが必要です。
集合墓では、料金約20万円と墓誌刻字料約3万円といわれています。
合祀墓では、料金約10万円と墓誌刻字料約3万円で、比較的料金を抑えることができます。
納骨堂では、種類や骨を納める人数によって料金に幅があり、管理費を合わせて約50~150万円のところが多いようです。

今回記載した費用はあくまで一例なので、正確な料金については希望する霊園や寺院などへ問い合わせて確認しましょう。

施設やタイプを選ぶ際のポイント

亡き方へのお供えや読経の頻度は、契約する寺院や霊園、お墓のタイプによってそれぞれ異なります。ここでは、永代供養の方法や期間、宗派の制限など選ぶ時に気を付けたいポイントを押さえておきましょう。

依頼可能人数

契約する寺院や霊園において、納骨を行う人数を決めているところも多くあります。人数制限に達してしまうと申請の受付を中止する可能性もあるため気を付けましょう。

また、亡くなった方一人のみを埋葬する場合であれば問題ありませんが、昔から持っていたお墓を墓じまいするという時には特に注意が必要です。人数制限により、もとのお墓の遺骨すべてを埋葬できないというケースもあるので事前に確認しておきましょう。

供養の方法や回数

先に述べたように、お墓にもタイプがあり、お供え物や読経の頻度も施設によって異なります。そのため、自分が望む弔いの頻度や方法が実際に行ってくれる方法と一致するか確認しておきましょう。

施設の多くは主にお盆やお彼岸に弔いを行いますが、他のタイミングで行う施設もあるので、事前に希望とすり合わせる必要があります。

期間が終了した後の遺骨はどうなるのか

一人ひとり別々に骨が納められるお墓や、先祖それぞれの遺骨が特定できるタイプのお墓でも、33回忌や50回忌などの一定期間が経つと「合祀」となります。合祀までの期間や、合祀になった後の対応など、長期的な対応も確認しておきたいポイントです。

宗派の制限があるかどうか

原則、宗派の制限はないとされています。しかし、自分が信仰している宗派の施設にこだわりたい場合や、信仰していた宗派に制限があるケースも考えられます。宗派不問の霊園でも、弔いは1つの宗派で行われますので、細かい部分までしっかりと確認する必要があります。

また、信仰していた宗派と違った宗派の寺院に依頼する場合、トラブルに繋がることもありますので、宗派について事前に相談しておくのがおすすめです。

依頼する際の注意点

「特定の遺骨を取り出せない」や「親族から理解が得られない」など、依頼する際に注意すべき点もあります。最後に、契約する前に注意したい点について整理していきます。

遺骨を取り出すことはできない

遺骨の特定が可能なのは、単独墓と集合墓です。一方、骨を納めた後に遺骨を取り出し、他へ移すことができなくなるのが「合祀墓」で、血縁関係がない方と一緒に埋葬されることもあります。つまり、遺骨を区別することが不可能となります。

また、遺骨が特定できるお墓でも、三十三回忌など決まった期間を経過した後で「合祀」となることが多いため、遺骨の取り出しが難しくなりますので注意しましょう。

親族や家族と事前に相談しておく

最近では、お墓や供養方法の選択肢が広がってきていますが、親族から理解が得られないというケースも数多くあります。昔からお墓へお参りをしている方や宗派への信仰が厚い方などの中には、永代供養を認めないという考えをお持ちの方もいるようです。

それぞれの意見が違うことによりトラブルとならないよう、家族や親族へ前もって相談して理解を得る必要があります。特に後を継ぐ者がいない場合には、永代供養を選択する可能性が高くなりますので、意見や思いを十分すり合わせましょう。

永代供養も含めて自分と家族に合った選択を

亡き人の冥福を祈る方法の1つとして選ばれるケースが増えている永代供養。最近注目されている方法ではありますが、弔いの希望や注意点を家族や親族と事前に相談しておくことが大切です。今回ご紹介した、永代供養の意味や料金、タイプを参考にして、自分に合った弔いの方法をみつけましょう。