【徹底解説】正しい神社参拝とは?作法が意味する内容や、注意するべきマナーも

お葬式のマナー・基礎知識
【徹底解説】正しい神社参拝とは?作法が意味する内容や、注意するべきマナーも
神社参拝の基本は二拝二拍手一拝です。しかしその他にも、参拝前に鳥居の前で一礼したり、手や口を清めたりなどさまざまな作法があります。この記事では、神社参拝の基礎知識や神社内でおこなわれる基本的な作法の手順について紹介します。正しい参拝方法やマナーを身に付けて、心清らかに参拝しましょう。

神社参拝の基礎知識

神社の参拝時間は午前中が良い、お賽銭は5円玉が良いなどと耳にすることがあります。これらは実際のところどうなのでしょうか。ここでは、参拝時間や服装、お賽銭の額、忌中・喪中のときの参拝など、知っておくとためになる基礎知識を紹介します。

参拝時間

神社は一般的に、早朝や午前中に参拝するのが良いとされています。午前中は「参拝客が少ない=願いごとが少ない」と解釈し、祈りが届きやすいという説もあります。また、太陽に照らされている日中は気持ちも晴れやかになり、心穏やかな状態で参拝できるでしょう。

しかし、夕方や夜に参拝してはならないという決まりはありません。ただし、あかりのない場所では転倒の恐れがあるので注意が必要です。さらに、夕方や夜に参拝すると神社は開いていても社務所が閉まっていることがあります。御朱印やお守りが欲しい場合は社務所が開いている時間に参拝します。

参拝時の服装

一般的な参拝の場合、特に服装を気にする必要はありません。しかし、派手な服装や露出は避けるようにします。

トップス
暑い夏であってもノースリーブは避けた方が良いでしょう。

ボトムス
男性はロング丈のパンツ、女性はパンツ・スカートともに膝下より長い丈のものを着用します。子どもの場合はハーフパンツでも問題ありません。

足元
ラフな印象のサンダルは避けます。また、汚れた靴も良い印象を与えないので、参拝へ出かける前に泥汚れなどのチェックをしておきましょう。

アクセサリー&小物
アクセサリーは身に着けたまま参拝しても構いません。ただし、帽子や手袋は参拝前に外し、バッグなどにしまいます。
マスクは感染症対策が重要視されている昨今、着けたまま参拝しても差し支えないとされており、着用を推奨している神社もあります。

コート
コートは着用したまま参拝可能です。また、ファーが付いたコートについても、神社参拝時に着用してはならないというルールはありません。(お寺の場合、ファー着用はマナー違反です。)しかし、ファーは殺生をイメージさせるので参拝者の中には快く思わない人もいます。できるならば避けた方が無難です。

その他、神社でお祓いを受けるならば男性はスーツ、女性はスーツかワンピースが基本です。子どもはよそ行きの格好を選びます。

お賽銭の額

お賽銭は神様への日頃の感謝を込めたお供え物です。始まりは、米を白い紙で包んだお供え物「おひねり」とされています。やがて貨幣経済が発展し、鎌倉室町時代になるとお米の代わりにお金をお供えするようになったそうです。

お賽銭を入れた後はまず、叶えてもらった願いごとのお礼や日頃の感謝を伝えます。そして、その後に次の願いごとをしましょう。お賽銭は先述したように感謝の気持ちのお供え物なので、金額が大きければ良いというものではありません。お賽銭の額に決まりはありませんが、縁起が良いとされている金額はあります。

【縁起が良いとされている金額】
・5円:「ご縁」にちなんで
・11、21、31円:円(縁)が割り切れない
・50円:五重の縁=多くのご縁がある
・125円:十二分にご縁がある

1,000円以上のお賽銭をお供えする場合は紙幣を用意し、そのまま賽銭箱へ入れるのではなく賽銭袋に入れます。賽銭袋は白い無地の封筒を使用し、紙幣は新札を用意します。表上部に「御初穂料」、裏面に自分の名前と住所を書くのが正式です。

忌中や喪中のときの参拝

神道は死を忌むべきものと考えており、けがれを神域に持ち込むのを避けるために参拝を控えます。50日祭までを忌中として、喪に服す期間=死の穢れにとらわれている期間とします。家族が亡くなったことだけに心を傾けていい、悲しみの中にあるので仕事などのお勤めを休んでもいいという期間です。実質的には「忌引き」休暇がありますが、もっとずっと短いですね。

よく、故人が亡くなってから四十九日が明けるまでの忌中期間や、故人が亡くなってから約1年間(13ヵ月)の喪中期間は神社の参拝を避けた方が良いとするサイトがありますが、厳密にはそうとも言えません。それでは、神道と仏教が混同しています。ただし、地域や神社の系統によっても考え方は異なります。参拝は忌中、喪中の期間が終わってからが望ましいとするところもあります。

参拝を自粛した方が良い時期

忌中や喪中以外にも参拝を自粛した方が良い時期があります。例えば、感染症の広がりなどで不要不急の外出自粛要請が出されているときは参拝を控えます。自分が感染してしまう恐れがあるだけではなく、周囲にうつしてしまう可能性があるので配慮が必要です。また、自身の健康状態が芳しくないときも避けましょう。

神社参拝時の作法と意味

神社の参拝方法である二拝二拍手一拝は耳にしたことがあるかもしれません。しかし、その他にも参拝時に気を付けるべき作法がいくつかあります。ここでは、参拝の作法とその意味について紹介します。

作法①【鳥居】まずは入口で一礼する

鳥居は神社への入口となるもの。手前の端で一礼し、気持ちを落ち着かせてからくぐりましょう。もし鳥居が複数ある場合は、1つずつ礼をしてくぐります。

作法②【参道】参道では端を歩く

参道の真ん中は神様の通り道。真ん中を歩くことは失礼にあたるため、参拝者は端を歩きます。左右どちらを歩くかは決まっていないので好きな方で問題ありません。玉砂利が敷かれている神社では、その上を歩くとお清めになるといわれています。

作法③【手水】手や口を清める

境内に近づくと水と柄杓が置かれた手水舎(てみずしゃ)があるので、参拝前にはそこで手と口を清めます。けがれを落とし心身を清める儀式です。

【水手の手順】
①右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手を清める。(水は少しずつ使います)
②柄杓を左手に持ち替えて右手を清める。
③右手に柄杓を持ち変えて左手に水をとり、口をすすぐ。
④すすぎ終わったら左手をもう一度、洗い清める。
⑤使い終わった柄杓は縦にして柄の部分まで洗い流して戻す。

この手順を1杯の水でおこないます。

作法④【参拝】賽銭箱の前で二拝二拍手一拝

参拝は賽銭箱の前でおこないます。鳥居をくぐる前と同じように、心を落ち着かせてから参拝しましょう。

【参拝の手順】
①賽銭箱にお賽銭を入れ、姿勢を正す。
②鈴がある場合は鳴らす。
鈴の清らかな音は、参拝者の信仰心を呼び覚ます意味や、魔除けの効果があるとされている。
③ニ拝二拍手一拝(2回お辞儀→2回手を打つ→お祈り→1回お辞儀)をする。
お辞儀の際は背中を平らにするイメージで腰を90度に曲げる。手を打つときは柏の葉をイメージして両手の指をそろえる。(ここから、手を打つことを「柏手」と呼びます)

神社によっては回数が違うこともあります。境内の入口や参拝路の立て札に書いてあることが多いので、確認しておくと安心です。

作法⑤【御朱印】欲しいときは参拝後に

御朱印は参拝した証なので参拝後にもらうのが基本です。御朱印帳を持参し、書いてほしいところを開いて渡します。万が一御朱印帳を忘れた場合は、紙に記載したものをもらえる場合がほとんどなので確認してみましょう。

一度書いてもらった御朱印の書き直しをお願いしたり、紙にあらかじめ書いてあるものを直接書いてほしいと依頼したりするのは失礼にあたるので避けます。

御朱印はその場で記載してもらえるのが一般的でしたが、最近では感染症対策として書き置きの御朱印を頒布する神社も増えています。

神社参拝は日頃の感謝の気持ちを伝えて

今回は基本的な神社の参拝方法を紹介しましたが、方法は神社によって異なることもあります。あらかじめ、公式サイトを見たり、どうしても不安な時は問い合わせたりして確認しておくと間違いありません。神社参拝では正しい作法を心がけるのはもちろん、神様への日頃の感謝の気持ちを込めることが大切です。姿勢を正し、心を落ち着けて参拝しましょう。