輝く70代の生き方。心身ともに充実した80代に向けて

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輝く70代の生き方。心身ともに充実した80代に向けて
人生100年時代といわれる現代、70歳以降も輝いていたいですね。理想の老後を楽しむには、70代に入る前から心身ともに輝ける生き方を意識することが大切。この記事では充実した70代を送るポイントや、健康に過ごすための体力づくりについて紹介します。素敵な人生を歩むための参考にしてください。

70代の理想的な生き方とは

近年、日本人の平均寿命は伸び続け、100歳前後まで生きることも珍しくなくなりました。仕事や子育てを卒業した後、充実した時間を過ごすためには、早めに理想の生き方を考えておくことが大切。ここでは、70代を迎える前に意識しておきたい理想の生き方を紹介します。

経済的に余裕がある

定年退職後も、余裕を持って生活するのに十分な貯蓄を備えておくことは、多くの人が理想とする生き方。平均寿命が伸びた現代は、仕事を辞めた後の時間も長くなります。お金関連の心配ごとは早めに取り除いておくと、ストレスのない老後を過ごせるでしょう。また、再雇用や起業、再就職を目指したりすることで、より充実した人生を歩めるかもしれません。

悠々自適に楽しめる趣味がある

「70代になったら時間に縛られず、自由な時間を過ごそう」と思う人は、多いでしょう。子育てや仕事、介護など、やるべきことから解放され、本来の自分を取り戻したいと望むのは自然なこと。趣味を持ち続け、人との交流を楽しむなど自分なりの時間を過ごすことが大切です。

健康かつ積極的に過ごす

70代が一番多く悩まされる課題は健康です。介護を必要とせず、自分の力で元気に暮らすことを理想とする人は少なくありません。また健康な体を活かし、自分の生きがいに対して積極的に取り組む姿勢も重要です。

心身ともに健康で70代を生きるために

理想の70代を迎えるにあたって意識したいのが健康的な心身。ここでは70代がかかりやすい病気や、60代から始めておきたい体力づくりなどを紹介します。

70歳は健康のターニングポイント

日本人の平均寿命は80歳以上と言われていますが、自分の意志で体を動かせる健康寿命は2016年時点で男性が72.14歳、女性は74.79歳です。平均寿命と健康寿命には10年近くの差があり、その間、介護が必要となる人も多数。健康寿命の終わりがくる70代は、人生のターニングポイントと考えられます。

70代にかかりやすい病気

年齢の積み重ねとともに、かかりやすい病気も増えます。70代がかかりやすい病気は下表の通りです。
脳の病気 認知症、パーキンソン病、脳血管疾患など
心臓・循環器の病気 狭心症・心筋梗塞、心臓弁膜症、大動脈解離など
眼の病気 白内障、緑内障など
骨・関節の病気 骨粗鬆症、変形性股関節症など
がん 胃がん、大腸がん、肺がんなど
ほかにも高血圧症や糖尿病、腎臓病、リウマチといった持病になりやすい病気もあります。状態によってはこのような病気が介護のきっかけになるときも。病気になってから慌てることがないよう、日頃から体力づくりや健康管理をおこなうことが大切です。

60代から積極的な体力づくりを

健康寿命を延ばし元気に過ごすためにも、70歳を迎える前から体力づくりを始めるのがおすすめです。筋力は年齢に関わりなく鍛えられます。自ら体を動かす意欲を持ち、筋力アップを目指してください。
日頃から体を動かすことが少ないと、年齢を重ねるごとに運動が億劫になります。次第に足腰の筋力が低下し、簡単な運動さえも難しくなる可能性はゼロではありません。歩行中に転ぶなど、筋力の低下による事故が起こることも。
仕事をリタイアした後は自宅でじっとしていることが多くなるため、散歩などで外に出ることを心がけてください。

他人との交流が大切

厚生労働省によれば、日本国内で認知症を患っている65歳以上の人は2020年時点で約600万人。認知症患者の割合は増加傾向にあり、2025年には65歳以上の約5人に1人になるとの予測も。
誰かと交流することは、好奇心を高めて活発な脳機能を保つことにつながります。趣味を通して人との会話や運動の機会を増やすのは、認知症の予防対策としても奨められているので、周りとのコミュニケーションを大切にしてください。

理想的な70代の生き方のための、体力づくりを紹介

健康寿命は体力と密接な関係があり、運動系の趣味を持てば、病気や怪我のリスクが低下すると考えられています。ここでは運動に慣れていない人でも始めやすい、体力づくりに役立つ運動や習いごとを紹介します。

ウォーキングやジョギング

手間をかけずに始められる運動としておすすめなのが、ウォーキングです。運動靴を準備すれば、すぐにスタートできます。歩くことは有酸素運動につながり、血圧の安定や基礎代謝を上げる効果が期待できます。
運動に慣れていない人は、近所を散歩することから始めると安心。少しずつ歩く時間を伸ばし、速度も上げれば、順調に体力づくりができます。10〜15メートル先に目を向け、正しい姿勢を心がけて歩くのがポイントです。
「もっと体を鍛えたい」と感じたら、ジョギングに挑戦するのもおすすめです。ただし、疲労もたまりやすいので、ご自分の体調とよく相談しながら、無理のない範囲でおこなってください。

ヨガやストレッチ

ゆっくりとした動きが中心のヨガやストレッチは、激しく動くのが苦手な人におすすめの運動です。体に生じた歪みを矯正するのに加え、インナーマッスルや体幹を鍛えることで、良い姿勢を保つ効果を期待できます。
ヨガやストレッチは有酸素運動なので、脂肪を燃やしたり代謝が上がったりして、高血圧や冠動脈疾患の予防になると考えられています。
なかには、認知機能の改善や免疫力の向上につながるラフターヨガ(笑いヨガ)という手法もあるので、好みに合わせて選んでください。

スイミング

効率の良い体力づくりをおこなうなら、カロリーの消費率が高いスイミングがおすすめです。疾病や怪我の予防からリハビリまで対応範囲が広く、より良い健康状態・機能改善を目指すのに役立ちます。
水中には浮力があるので腰や関節への負担が少なく、怪我の危険性が少なくなります。適度に冷たいプールは、気持ちを落ち着け、心の健康にも良いと考えられています。泳げない人は、ウォーキングやエアロビクスなど、プールで運動をおこなうだけでも効果的です。

卓球

季節や天候を問わず、屋内で楽しめる運動として人気の卓球。自治体の施設には、卓球台が設置されていることも多く、近所で体を動かしたいときに役立ちます。
シニア世代が卓球をする場合は、普通のボールより大きなラージボールが使いやすいでしょう。視力が落ちている人でもボールの姿を捉えやすく、ラリーを続けられる確率が上がります。誰かと一緒にプレイすることで、コミュニケーションが生まれるのも、卓球の良いところです。

体の変化に伴う悩みや不安を乗り越え、老いを受け入れるために

体力づくりを心がけるのは良いことですが、無理のし過ぎは禁物です。老いを嫌悪して逆らうことは、ストレスのもとになります。最後に老いを受け入れるためのコツを紹介します。

老いを否定しない

年齢を重ねるごとに、老いを感じるものです。そのときに、無理に昔の自分に戻ろうとすると、うまくいかない事柄に対してストレスを抱えるようになります。「若い頃のように動くのは年齢的に難しい」「無理をしても良いことはない」と考えれば、老いを受け入れやすくなるでしょう。

小さなことを気にしない

細かなことに気を向けすぎると、ストレスを溜める原因になることも。疲れを感じたら自分の心と向き合い、穏やかな気持ちを大切にしてください。長い人生で失敗を経験するのは、当たり前のことでしょう。過去を悔やむのではなく今が大事だと考え、未来を見据えて生きるようにしてみませんか。

未来の「死」も、今の「生」もしっかり考える

当たり前のことですが、現在生きている人は死を経験したことがありません。どんなに死を探ろうとしても、本当のことは何もわからないと言えます。

老いからくる死を意識して、不安に思うときもあるかもしれませんが、いたずらに恐れるのはよくありません。未来に目を向けつつも、今を生きることを愉しんでください。

輝く70代の生き方を知り、充実した80代を目指そう

理想の70代を生き80代へと進んでいくには、60代の頃から準備することが大切。老いを受け入れながら、きちんとした健康管理をおこなうことで、今後の人生を前向きに捉えられるようになるでしょう。心身ともに充実した時間を過ごすために、今日から一歩進み出しませんか。