いつか必ずくる親の死。悲しみを癒す方法を知り心の準備を

終活
いつか必ずくる親の死。悲しみを癒す方法を知り心の準備を

この記事はこんな方におすすめです

高齢の親がいる
親の死に対する心構えを作りたい
いつか必ずやってくると頭ではわかっていても、いざ親の死に直面すると戸惑い、受け入れられないと感じる人は少なくありません。本記事では、親の死が近いと感じたときにしておきたい心構えや、親の死の受け入れ方を解説します。また後悔しない親の死の迎え方も紹介するので、いざというときの参考にしてください。

親の死が頭をよぎったら、悲しみが訪れる覚悟をしておく

親の死は、必然的にやってくるもの。現在の平均寿命を考慮すると、50~70代の人が親の死に直面するケースが多いと言われています。
長い年月をともに過ごした親がこの世からいなくなるのは、とても辛く怖いことです。親の死後は食欲不振や情緒不安定、無気力、鬱のような不調が起きるなど、心と体の両方に影響が及ぶ場合もあります。
生前、親と強い絆で結ばれていた人ほど死後のショックは大きいもの。いつかは深い悲しみが訪れることを覚悟し、受け入れ方や乗り越え方を考えておくことが大切です。

親の死の受け入れ方と立ち直る方法

どれだけ心の準備をしていても、親の死は残された者に深い悲しみをもたらすため、すぐには受け入れられない人も多いです。ここでは死の受け入れ方や立ち直り方について解説します。

親の死は必ず訪れるものだと理解する

親の死を乗り越えるには「人は、老いや死を免れられない」という事実を受け入れることから始めます。現実から目を背けても、楽になるのは一時的。後になってさらに寂しさが募るかもしれません。死はいつか必ず訪れると理解することが、前向きになるための近道です。

時間が解決してくれると考える

親の旅立ちに対する悲しみは、ときを経るごとに和らぐと考えるのも重要なポイントです。たとえ長い時間がかかったとしても、悲しみはいつか癒えるもの。ふとしたときに親の記憶が蘇り悲しみが湧き出たとしても、徐々に親のことを考える時間が減り、気持ちが落ち着く日が訪れます。辛い現実を乗り越えるには時間をかける必要があると理解して、無理をしないでください。

悲しみの感情を隠さない

周りを気にして、悲しみを抑えることはありません。自分の感情を抑え込みすぎると、心身ともに不調をきたす場合があります。亡くなった親のことを考えて泣いたり、気が沈んだりするのは決して責められることではないので、悲しみを抑え込まず、自分の状況を受け入れるようにしてください。また、兄弟や親族と気持ちを分かち合うのも悲しみを和らげる方法の1つです。

周囲の人に助けを求める

悲しい気持ちを周りに伝え、サポートを求めることも死を乗り越えるためには必要です。自分の子どもやパートナーなど、身近な家族の存在が救いになったという人は多くいます。今まで培ってきた家族との絆を意識してみてください。
また、家族以外の友人・知人からサポートを受けて、気分を変えるのも大切。どうしても身近な人に相談しにくい場合は、専門知識を持ったカウンセラーを頼ってみても良いです。助けが欲しいときは、素直に伝えることが重要です。

グリーフケアを受ける

グリーフケアは、親の死などで大切な人との別れを経験し、どうしても立ち直れない状態にある人を支えるもの。専門家のカウンセリングや医療機関などの治療・対症療法を通して、ケアを受けることができます。各医療機関のグリーフケア外来を受診するほか、体験会に参加したり、アドバイザーのワークショップを受けたり、アプローチ方法は多種多様です。

後悔しない親の死の迎え方

悲しみだけでなく後悔の念が生まれることも多い、親の死。生前に十分な交流があっても、看取りの準備や死後のイメージができていないと後悔が残りやすくなります。ここでは親の死の迎え方について解説します。

できるだけ一緒に過ごす時間を持つ

「もっと一緒の時間を過ごせば良かった」と親の死後に後悔の念を抱くことがあります。後悔しないためには、親が健康なうちに旅行を計画するのがおすすめ。「まだ親が元気だから」と先延ばしにしていると、いつの間にか遠出が難しくなるケースは少なくありません。いつか訪れる親の死から目を逸らさず、思い出をたくさん作ってください。
遠出の機会がないときは、親の話をしっかり聞いてあげるだけでも有意義な時間を過ごせます。亡くなった後は、話もできません。些細なことでも会話を重ねることで、素敵な思い出になります。また、孫がいる場合は、できるだけ顔を見せる時間を作ると親は喜んでくれるはずです。

生き生きしている写真をたくさん撮る

生き生きとして楽しそうな親の姿を写真に残すことも、意識しておきたいポイントです。大人になると家族写真を撮る機会が減るため、親の死が目前に迫り、体が弱ってから慌てて写真を撮り始めることになるかもしれません。見ているだけで悲しみが湧き上がる写真より、元気な姿を収めた写真の方が良い思い出になるだけでなく、遺影用の写真としても使えます。
近年はスマートフォンの性能が上がり、簡単にきれいな写真を撮影できるので、何気ない日常を過ごす親の姿を残しておくと良いのではないでしょうか。写真に加えて動画も撮れば、生前の楽しげな様子をいつまでも思い出として残しておけます。
クリアンでは、大人の家族写真コンテストを開催しています。コンテストを撮影のきっかけにされてはいかがでしょうか?

感謝の気持ちを伝える

親の死後「感謝の気持ちをはっきりと伝えれば良かった」と後悔する人はたくさんいます。身近にいるからこそ、ストレートに「ありがとう」と伝えるのを気恥ずかしいと感じるのは無理もありません。しかし、伝えないままだと親の死後に後悔する可能性が高まります。
言葉で伝えるのが難しいときは、親孝行を通して感謝の気持ちを表す方法も。「孝行したいときに親はなし」と言うように、できることからやっておくようにしてください。

死後の手続きについて話し合っておく

親の死後は、必要に応じて相続や事務の手続きをしなければなりません。「どのような葬儀が良いか」「相続に関して伝えたいことはあるか」など、生前から親の希望について話し合ってみてください。また、借金や資産、重要な書類の保管場所といった詳細も聞いておくと、大きな負担を感じることなく手続きが進められるようになります。

親の望みを聞く

親がこの世を去ってから後悔しないためには、死ぬまでにやっておきたいことや思い残していることを聞き、できるだけ叶えてあげるのも忘れずに。どういった形で最期を迎えたいのかも話し合い、なるべく希望に添った形になるよう最善を尽くしてみてください。

親の死後にやるべきこと

親の死を迎えたら、悲しみに包まれながらも済ませなければならないことがあります。手続きの中には期限が定められているものも多いので、注意が必要です。ここでは死亡直後と埋葬後、相続に分けて必要なことを解説します。

死亡直後におこなう手続き

故人があの世へ旅立った後は、適切な手続きをおこなう必要があります。滞りなく済ませられるよう、死亡直後におこなう手続きを確認しておくと安心です。
  1. 死亡診断書または死体検案書をもらう
  2. 葬儀社に連絡する
  3. 死亡届を提出し、火葬・埋葬許可証の交付を受ける
  4. 納骨時に埋葬許可証を提出する
なお、こちらの記事では時系列に沿って、死亡後にやることのリストと詳しい手続き方法を紹介しています。いざというときの参考にしてください。

埋葬後におこなう手続き

親の死後は、葬儀以外にもやるべき事務手続きがたくさんあります。
  • 電気、水道、ガス、インターネットなどインフラ設備の解約や名義変更
  • 携帯電話やクレジットカードの解約
  • 世帯主の変更
  • 郵便物の転送手続き
  • 年金受給者死亡届を提出
  • 免許証や国民健康保険証の返却
  • 葬祭費・埋葬料の請求
故人が加入していたのが国民健康保険のときは葬祭費、健康保険組合のときは埋葬料が支給されます。いずれも期限があるため、忘れないよう手続きをおこなってください。さらに詳しい手続き内容については、こちらの記事に記載されています。

相続に関すること

親に遺産がある場合、相続の手続きも発生します。遺言の有無によって変わりますが、まずは相続人や遺産を確認し、協議をおこなってから遺産分割協議書を作成するのが基本。相続は、親族間でトラブルが起きることも珍しくありません。揉めごとを避けるため、生前に親を含めて話し合うことが大切です。

親の死を受け入れる心の準備を整えて

覚悟していても、親の死は大きな悲しみをもたらします。立ち直るためには、きちんと悲しみと向き合い、気持ちを昇華させることを意識してみてください。また、悔いが残らないよう、親が元気なうちから感謝の気持ちを伝え、できるだけたくさんの時間を過ごすことも重要。親が安心して旅立ちの日を迎えられるよう、死を受け入れる心の準備をしませんか。