【メンズ】喪服のおすすめブランドや着こなし方。小物に関する注意点とは

お葬式のマナー・基礎知識
【メンズ】喪服のおすすめブランドや着こなし方。小物に関する注意点とは
喪服は礼服のひとつで、葬儀や通夜、法事などで着用します。喪服には格があり、立場や弔事の種類によって着用できる服が決まっています。ただし、近年はライフスタイルの変化から葬儀自体もシンプル化が進む傾向にあり、男性用の喪服の選び方にも変化が起きています。喪服や小物の選び方、おすすめのブランドを確認しておきましょう。

メンズ喪服の格と年代別の選び方

通夜や葬儀、法事などの弔事の際に、故人を悼む気持ちを表すために着用する衣服が喪服です。色は濃い黒色が基本。喪服には3つの格式があり、それぞれ選び方も異なります。まずは、喪服の格と選び方からお伝えします。

メンズ喪服の格は3種類ある

メンズ用に限らず、喪服には3種類の格があります。喪服の中で最も格が高い「正喪服」は、葬儀の主催者側である喪主や遺族が着用するもので、種類は和装と洋装の2つです。最近では喪主であってもあまり着用されなくなってきています。

喪服の中で2番目に格が高いものを「準喪服」と呼びます。現在では、喪服というと準喪服を指すことが多くなりました。男性の場合は、フォーマルなブラックスーツです。

3番目の「略喪服」は、弔問や三回忌以降の法事、お別れ会などに参列する際の定番スタイル。男性の場合は、ダークカラースーツを着用します。詳しくは以下の記事をご覧ください。

メンズ喪服の選び方①40代〜50代向け

メンズ喪服の選び方は、年代によって異なります。40代は、葬儀に参列する機会が増える年代です。プライベートだけでなく、仕事関係の通夜や葬儀に参列することもあるでしょう。高品質な素材のしっかりとしたブラックスーツを一着選んでおくと便利です。

50代になると、喪主や遺族の立場で葬儀に参列する機会が増えてきます。また、50代は若い頃と比べると体型に変化が表れる年代です。一般的なスーツの流行は細身のシルエットですが、50代の男性には少し余裕のあるシルエットのブラックスーツがおすすめです。

メンズ喪服の選び方②60代〜70代向け

60代や70代になると、さらに葬儀に参列する機会が増えてきます。この年代の人には、脱ぎ着しやすいデザインの喪服が人気です。着用回数が増えるので、喪服の素材はクリーニングに耐えうる、しっかりとしたものを選ぶと安心です。

車椅子を使っている人は、今までの喪服のスラックスではお腹周りが苦しく感じる場合もあるかもしれません。喪服の脱ぎ着に介護の手が必要な人もいるでしょう。そんなときは、ウエストが総ゴムのズボンやゴム素材のベルトがおすすめです。上半身は、ジャケットよりもやわらかな黒のカーディガンの方が動きやすいです。

メンズ喪服のおすすめブランド5選

喪服は、百貨店や紳士服専門店で購入する人も多いのではないでしょうか。その他に、ネット通販でもメンズ喪服を扱っているブランドはたくさんあります。ここでは、その中から特におすすめのブランドを5つ紹介します。

1.MONOIR(モノワール)

まず初めに紹介するのは、喪服専門通販サイト「MONOIR(モノワール)」です。通販サイト最大の品揃えを誇るブランドとして、人気を集めています。価格帯は10,000円台から50,000円台。百貨店レベルの品質の喪服が、リーズナブルに揃うブランドです。20代から70代まで、幅広い年代に対応している点もポイントです。

2.SUIT & SUIT(スーツ&スーツ)

スーツ専門ブランド「SUIT & SUIT(スーツ&スーツ)」では、冠婚葬祭用のフォーマルスーツが見つかります。こちらのブランドは、高品質のスーツを取り扱う京都の老舗「ONLY(オンリー)」のアウトレットショップなので、コスパも良いことが特長です。メンズ喪服におすすめのブラックスーツの中心価格は、10,000円台から30,000円台。WEB限定のリーズナブルなブラックスーツもあります。

3.AOKI(アオキ)

紳士服ブランド、スーツブランドとして知られる「AOKI(アオキ)」では、手ごろな価格でブラックフォーマルスーツが購入できます。全国展開をしている大手ブランドだけあって取扱数も多く、体型のサイズバリエーションも多いので幅広い年齢に対応しています。準喪服にあたるブラックフォーマルスーツの価格帯は、20,000円台から60,000円台です。

4.洋服の青山

紳士服やスーツブランドの大手である「洋服の青山」も、幅広い年代や体型の方に向けたブラックフォーマルが揃っています。中心価格帯は30,000円台から50,000円台。サイズは号数だけでなく、標準やスリム、ゆったり、がっちりといった体型別でも展開しています。高品質な生地を使用するスーツもあるので年配の方でも安心です。

5.コナカ

「コナカ」は業界3位の紳士服ブランド、スーツブランドとして知られています。若い世代に人気のあるコスパの良い喪服から、年配の方も堂々と着用できる喪服まで幅広い品ぞろえが魅力です。中心価格帯は、20,000円台から60,000円台。サイズ展開も豊富なので、自分の体型にぴったり合った喪服を見つけられます。

メンズ喪服のコーディネート術

弔事は、故人を悼む場所であることを考えた上で、マナーを守った着こなしを心がけましょう。こちらでは、喪服を着るときのコーディネートを紹介します。

ジャケットはダブルかシングルか

ジャケットの『シングル』『ダブル』はどちらでも構いません。以前は喪服=ダブルというイメージが定着していましたが、今は特に傾向やこだわりはなく、もちろんマナーでもありません。ただし、ダブルの方が貫禄がでやすい、また、少し腹囲が気になる人はカバー力があって着こなしやすいともいわれています。

ワイシャツは白色の無地を選ぶ

メンズの喪服に合わせるワイシャツは、白色の無地が決まりです。織り柄入りやカラーステッチなどもNGなので要注意。ワイシャツの襟は、レギュラーカラーかワイドカラーが基本です。全体的にシンプルでベーシック、装飾的ではないものを選びます。

ネクタイは黒色の無地を選ぶ

メンズ喪服のネクタイは無地の黒色です。黒いネクタイといっても、光沢のある生地が使われているものや、織りやプリントで地模様が入っているものはNG。弔事用の漆黒のネクタイを選ぶと安心です。コーディネートする際は、華やかさや派手さを感じさせないようネクタイピンも控えます。

ベルトは黒色でシンプルなものを選ぶ

メンズ喪服に合わせるベルトは、シンプルな黒色の無地を選びます。ブラックスーツでベルトはあまり目立ちませんが、椅子に座った際など不意に目につくこともあるでしょう。

太さは4センチ程度で、バックルは小さく目立ちにくいものがおすすめです。喪の席では、殺生を連想させる本革のベルトやクロコダイルのベルトは避けます。かといって、カジュアルなデザインはNGなので注意が必要です。

靴下は黒色で長めのものを選ぶ

靴下はネクタイと同じく、黒色の無地が基本です。椅子に腰をかけたときにも素肌が見えない長めの靴下を選ぶと安心です。また、葬儀や法要の後に設けられる会食では、靴を脱いで座敷に上がることもあります。柄のない漆黒の長い靴下を葬儀用に用意しておくと安心です。

靴は黒色で光沢のないものを選ぶ

メンズ喪服に合わせる靴は、黒色のストレートチップかプレーントゥが一般的です。また、ベルトがついたモンクストラップも着用可能です。

エナメルなどの光沢があるものや、派手な金具のもの、パンチングやタッセルといったデコレーションがついているものは弔事に適しません。故人を悼む場であることを念頭に置き、シンプルでプレーンなデザインを選びます。

メンズ喪服を着用するときの小物に関する注意点

喪服を着用するときは、男性ならではのマナーがあります。こちらでは、喪服を着用する前に知っておきたい、小物に関する注意点を解説します。

メンズの時計はデザインや色に注意

男性の小物といえば、腕時計があります。葬儀に腕時計をはめること自体はOKですが、マナーを守った選び方が大切です。腕時計は、シンプルでフォーマルなデザインが大前提。ベルトや文字盤の色、金具などのパーツに派手さのないものがおすすめです。

革のベルトの場合は、ベルトと同様に殺生をイメージさせるようなエキゾチックレザーは避けましょう。腕時計をしない、あるいは葬儀の場では腕時計をバッグにしまっておく、という手もあります。

メンズのアクセサリーは結婚指輪のみ

葬儀の場で、男性は基本的にアクセサリーを身に着けないことがマナーです。唯一、身に着けても良いとされているのは結婚指輪。その結婚指輪も、派手なデザインやゴールドのものは外した方が無難です。ネクタイピンが使用NGなのも、アクセサリーに近いアイテムだからです。

メンズ喪服を着用するときは細かい部分にも気を配ろう

突然知らされることも多い通夜や葬儀ですが、事前にきちんとした喪服を用意しておくと慌てずにすみます。マナーに合わせた正しいコーディネートを押さえ、故人を偲ぶ弔事にふさわしい着こなしをしましょう。喪服を扱っているおすすめブランドも、ぜひ参考にしてくださいね。