重篤の意味とは?危篤や重体など、似ている言葉との違い

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重篤の意味とは?危篤や重体など、似ている言葉との違い
重篤(じゅうとく)とは、病状が大変重いことで、心臓・呼吸の停止またはその恐れがあるような生命の危機につながる状態を指す医療用語です。似ている言葉に危篤があります。この記事では、重篤と似ている危篤や重体、重症、それぞれの意味を解説。併せて、家族や知人が重篤になったときに取るべき行動を紹介します。

重篤の意味と定義を知る

病態の度合いを表す言葉である、重篤(じゅうとく)。まずは、重篤がどのようなときに使われる言葉なのか、意味や定義を通して解説します。

重篤の意味

重篤とは、重い容体であることを表す医療用語です。重症度、緊急性が高く、命への影響が大きいときに使いますが、一般の人が口にすることは少ないでしょう。

重篤の定義

救急搬送時における傷病者の重症度分類は、軽傷、中等症、重症、重篤、死亡の5つありますが、重篤は死亡の次に重い状態です。
重篤は「命の危険が切迫しているもの」と定義されています。具体的には、「呼吸と心臓が停止する、もしくは停止の危険性があるもの」と「心肺の蘇生をおこなったもの」です。死に次ぐ重度の容体であり、早急で適切な治療が必要な緊張状態を示しています。
重篤は特に医薬品の副作用について語る時に使われることが多いです。意識の障害や呼吸困難、消化管出血などが基準になります。また、医薬品の副作用による重篤なアレルギーとして、38度以上の高熱や皮膚発赤を伴う皮膚症状、息が苦しくなる喘息発作などもあります。

重篤と危篤・重体・重症の違い

重篤と同じようなイメージがある、危篤や重体、重症。一見すると同様に思えますが、それぞれ異なる意味があります。ここでは、各言葉の意味と重篤との違いを紹介します。

危篤の意味と重篤との比較

危篤とは、快方へ向かう見込みが低く、死に近い状態にあることを指します。呼吸が弱くなる他、血圧の低下が著しく、回復は難しいと医師が判断を下した際に用いられます。危機が迫っている状態を指し、患者の意識がない場合も多いです。重篤な患者の危険な状態を家族などに伝えるときによく使われます。
逝去までの時間は測れるものではありません。危篤と判断して間もなく亡くなる場合や、1週間以上同じ状態が続く場合もあります。どのような状態でも大切な人に寄り添うため、危篤の報告があったときは、なるべく早く病院や施設へ行ってください。

重体の意味と重篤との比較

容体が重く、命を失う場合があることを指すのが、重体という言葉。不慮の事故や災害などで重い外傷を負い、命の危機が迫ったときには重体、命に係わるほどではない重いケガの時には重傷が使われることが多いです。
重篤は医療関係で使われるのに対し、重体は警察や報道、保険などでよく見かけます。

重症の意味と重篤との比較

重症は容体が重いものの、死の危険性は低いことを表す言葉。消防庁によって「21日以上の入院と治療が必要な怪我と病気」と定義されています。重篤は命の危険性が逼迫している状態のため、重症と比べて深刻度が高いと言えます。

家族が重篤なときにすべきこと

想像するだけで悲しくなる人も多いと思いますが、家族が重篤になった際には、やらなければならないことがたくさんあります。ここでは、家族が重篤になったときにすべきことを解説。もしものとき、落ち着いて行動するために役立ててください。

病院に駆けつける

さまざまな容体の中でも、重篤はかなり危ない状態を指すため、なるべく早く病院へ行くことが重要です。病院に行く際には、身分証明書、現金、クレジットカードなど、最低限のものがあれば問題はありません。また、他の家族などに連絡を取るため、携帯電話も忘れずに。
病院に着いたら、患者を励ます言葉をかけたり、感謝の想いを伝えたりして、たくさん声がけをします。患者の容体が悪くなると受け答えができず、反応を得られないことがありますが、聞こえている可能性はゼロではありません。希望を捨てず、声をかけ続けることで、回復への気力を患者に与えられるはず。

とにかく声をかける

また、逝去後のことなど、うしろ向きな話は避けます。髪を整えてあげたり、手を握って自分の体温を伝えたりして、患者を勇気づけてください。

身近な人へ知らせる

重篤な容体になった際、病院から連絡が来るのは、病院や施設が管理している緊急連絡先に登録されている人のみです。家族が重篤(危篤)であると知らせを受けたら、すぐに身近な人へ連絡をします。連絡をする相手は、自分以外の家族や親族、日頃から親しくしている人などです。本人から、もしものときに連絡してほしい人を指定されている場合は、意思を尊重して連絡先を決めます。ただし、連絡できるのは親族のみなど、医療機関で決まりがある場合は指示に従ってください。
また、連絡する際は患者の容体や想定される余命、病院名や部屋の番号を伝えるのが基本です。一刻を争う事態なので、その旨を電話できちんと伝えてください。もし電話がつながらないときは、同じ内容をメールで送ります。

自分の職場に連絡をする

数日間にわたって重篤である場合、病院に泊まって患者に付き添う必要性が出ます。会社の上司にどのような状態にあるのか報告した上で、タスクの分担や引き継ぎを進めてもらい、仕事への心配を減らすことも大切。
会社によっては看護のための特別な休暇が認められることもあるので、早めに確認しておくとスムーズです。

葬儀社の連絡先を確認する

患者が重篤に至った場合、必ずしも亡くなるわけではありません。しかし、もしものために葬儀社の確認を早めにおこなうことも意識します。大切な人が亡くなることは考えたくありませんが、家族として、できることをすべてしておく気持ちを持つことが、本人のためになるのではないでしょうか。
信仰する宗教によって早い段階から儀式が始まることがあるため、スケジュールを含め、しっかり確認します。例えばキリスト教の場合、重篤(危篤)とされたときから儀式は始まります。早めに神父に連絡を取り、儀式の準備を整える心構えが必要です。
また、患者が逝去した場合は病院から葬儀社を紹介されることがありますが、事前に決めた葬儀社に依頼しても差し支えはありません。決まった葬儀社があれば、いざというときに慌てなくて済むので、本人の意思も含めて選んでおくのがおすすめです。
なお、葬儀社を選ぶ際にはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。理想の葬儀にするため、下記の記事も参考にしてください。

身内以外の重篤を知らされたときにすべきこと

重篤の知らせを受けた場合、すぐに駆けつけたい気持ちになりますが、身内以外は本人や家族の状態を考慮に入れることが重要です。ここでは、身内以外で重篤の知らせを受けたときにすべきことを紹介します。

お見舞いは控える

家族や本人にとって、重篤はつらく、命に関わる深刻な状態です。そのため、家族や病院に迷惑がかからないように配慮します。まずは家族に確認を取り、お見舞いは控えるべきか否か判断してください。
例えば「現状を知らせるために連絡をしたので、お見舞いは不要」といった場合は、相手の状況を考えて控えた方が無難です。家族からの希望でお見舞いをする場合は、相手の負担にならないよう、短時間で引き上げることを意識します。

お見舞いの気持ちを手紙やメールに託す

大変な状態にあるからこそ、患者や家族への心配りは欠かせません。お見舞いへ行けないときは、患者や家族へ、励ましのメールや手紙を送るのがおすすめです。季節の挨拶などは必要なく、元気づけることを中心とした文章にします。また、忌み言葉の確認も忘れずに。
普段と同じ口語調の文面で問題ありませんが、深刻な状況なので敬語を使う場合もあります。「何か手伝えることがあったら、連絡ください」や「今は、できることを精一杯してあげてください」など、友人や患者に寄り添う気持ちを込めることが大切です。
【職場の人への文例】
仕事の心配を減らし、家族が安心して患者に付き添える状態を作ることを考慮します。「仕事のことは大丈夫なので、今はお父さんと大切な時間をお過ごしください」など、緊迫した状況にいる相手がホッとできる内容が基本です。

重篤の意味を理解し、今すべき行動を選択して

ニュースなどで見聞きする機会もある重篤や危篤、重体といった言葉。重篤は深刻な状態を指し、身内であれば本人の元へいち早く駆けつける必要があります。いざというときに冷静な判断を下せるよう、自分は何をするべきなのか考え、大切な人との時間を過ごしてください。