お盆の料理特集!レシピと美味しそうな写真のコツも伝授

わたしのお葬式
お盆の料理特集!レシピと美味しそうな写真のコツも伝授

この記事はこんな方にオススメです

お盆の献立に悩んでいる
家族や親戚が集まり、みんなで囲むお盆の料理。今年のメニューはもう決まりましたか?帰省する人も、今年はできない人も、リアルでもリモートでも楽しめる夏のレシピを集めました。お盆の料理が、より美味しそうに見える写真撮影のコツも掲載。LINEやInstagramなどでお披露目しませんか。

「お盆」とは?

お盆は、この世へ帰ってくる亡くなったご先祖様たちを迎える夏の行事です。地域によって微妙に時期は異なりますが、全国的には8月13日から16日、東京などの都心部では7月13日から16日の間でおこなわれるのが一般的です。お盆期間中によく見られる風習として、ご先祖様の霊が迷わないよう火を焚く「迎え火・送り火」、「盆踊り」、家族や親戚が食べる料理と同じものを供える「仏膳」などがあります。しかし、こちらも地域や家庭によって内容に違いがあります。


お盆の料理は家庭によって違う

お盆の料理に明確なルールはないので、その家庭独自の考え方や地域の風習などによって、食べられているものが違います。基本的には豪華になり過ぎない料理が良いとされていますが、最近では、故人の好物を作ったり、集まる人に合わせた料理を用意したりする家庭も多いようです。

お盆の定番料理と、食べられている理由

ルールはないものの、お盆の定番として食べられている料理はあります。ここでは、全国的な定番料理、地域特有の料理、和菓子の3種類に分けて紹介します。

全国的な定番料理

そうめん
もとは手に入りづらい上等品であったため、特別なものとしてお盆の料理に取り入れられたそうです。ご先祖様があの世へ帰るとき、そうめんを使って荷物をまとめる、身内の健康や安全を祈るために食べられている、などの言い伝えもあります。スルッと食べられる涼やかなそうめんは、暑いお盆時期にぴったりですね。

精進料理
お盆の時期は、四十九日を過ぎて仏となったご先祖様に加え、すべての「いのち」に感謝する期間です。そのため、生物を殺してはならないとしている仏教の習わしをもとにした、肉・魚・卵を使わない精進料理が、お盆の料理として定着しました。

地域ごとの定番料理

天ぷら
自然豊かで野菜が豊富に採れる長野県では、野菜中心の天ぷらがお盆の料理としてよく食べられています。
天ぷらはその昔、ポルトガルから日本に伝えられた料理。ポルトガルの天ぷらは精進料理と似た扱いをされていたことから、お盆の料理に取り入れるようになったという説もあります。

けんちん汁
大根やごぼうといった野菜とこんにゃく、油揚げなどを炒めて煮込んだ汁物。鎌倉の郷土料理として知られ、精進料理のひとつでもあることから、お盆にも食べられています。

定番の和菓子

おはぎ
お盆は小豆が採れる期間であるため、おはぎを食べたり、仏壇にお供えしたりする地域が多いようです。その他、昔は甘いものが貴重だったので特別なお盆の時期に食べるようになった、小豆には魔除けの力があるという言い伝えに習って食べるようになった、という説もあります。

白玉団子
暑い季節のおやつとしてよく食べられている白玉団子。きなこやあんこをつけて食べても美味しいですし、フルーツポンチに入れるなどのアレンジも夏らしくて涼しげ。子どもも集まることが多いお盆の席でも人気です。

お盆の料理レシピ

ここでは、家族や親族で食卓を囲む場合はもちろん、直接集まれない場合にも、写真などを通して楽しめるレシピを紹介します。家で過ごす機会が多い今だからこそ、お盆の料理にもこだわってみてはいかがでしょうか。

サッパリと仕上げたダシ入りそうめん

<材料(2人分)>
そうめん 3束
油揚げ 1枚

※めんつゆ
ダシ汁 400cc
みりん 大さじ1
醤油 大さじ1

※薬味
大葉 5枚
みょうが 適量
しょうが 適量
すだち お好みで
ごま お好みで

<つくり方>
①めんつゆの材料をすべて混ぜ、一煮立ちさせる。
②軽く冷ました後、冷蔵庫で冷やしておく。
③油揚げを焼き、一口サイズに切る。
④薬味を切り、水で冷やす。
⑤茹で上げ、冷水や氷で冷やしたそうめんを器に盛る。
⑥薬味と油揚げをのせ、めんつゆをかける。

<ポイント>
・時間がないときは、市販のめんつゆでもOK。
・焼いた油揚げを加えることで、食欲をそそる香ばしい香りが広がります。
・仕上げにすだちを搾るとサッパリと食べられます。

サクサクの衣が美味しい天ぷら

<材料(2人分)>
お好きな食材 適量
サラダ油 適量

※衣
小麦粉 50g
水 75cc
マヨネーズ 大さじ1

<つくり方>
①お好きな食材の下ごしらえを済ませておく。
②マヨネーズに少しずつ水を加えながら混ぜる。
③そこに小麦粉を加え、少し粉が残るくらいまで混ぜる。
④食材に衣を付ける。
⑤170~180℃に熱したサラダ油で揚げ、皿に盛り付ける。

<ポイント>
・衣に卵ではなくマヨネーズを加えることで、水分が蒸発しやすくなり、サクサクの食感に。

滑らかでやさしい栂尾煮(とがのおに)

<材料(2人分)>
さつまいも 300g
砂糖 70g
塩 小さじ5分の1

<つくり方>
①さつまいもを洗い、皮を剥く。
②4cmの長さの拍子木形に切り、水にさらす。
③水気を切って鍋に入れ、水1,200ccを加えて強火にかける。
④沸騰したら中火で3~4分煮る。
⑤さつまいもがやわらかくなったら、湯の量を3分の2まで減らし、砂糖を加えてさらに5~6分間煮る。
⑥塩を加え、木べらなどでしっかりと混ぜる。
⑦とろみがついたら火を止め、器に盛り付ける。

<ポイント>
・栂尾煮は、京都にある栂尾の高山寺で食べられていた精進料理のひとつ。
・さつまいもの素朴な甘さが魅力。子どもが集まるお盆のおやつにおすすめです。

洋風仕上げのお豆腐ステーキ

<材料(2人分)>
木綿豆腐 1丁
塩・コショウ 少々
ごま油 大さじ1

※ソース
アボカド 4分の1個
醤油 大さじ4分の3
わさび 小さじ1
酢 大さじ4分の1
砂糖 大さじ4分の1
マヨネーズ20g 

<つくり方>
①アボカドを粗めのみじん切りにし、ソース以外の材料と混ぜ合わせる。
②適当な大きさに切った木綿豆腐に塩・コショウをかけ、ごま油をひいたフライパンで焼く。
③焼き上がった豆腐を皿に移し、ソースをかける。

<ポイント>
・アボカドとマヨネーズがクリーミーなソースを加えることで洋風に仕上がります。
・付け合わせとして、焼いた夏野菜やきのこを添えれば見た目も華やかに。

自宅の炊飯器で作れるおはぎ

<材料(約10個分)>
もち米 1合
米 0.5合

※あんこのおはぎ(約5個分)
こしあん 200g

※きなこのおはぎ(約5個分)
こしあん 150g
きなこ 50g
砂糖 大さじ3
塩 小さじ2分の1

<つくり方>
①もち米と米を混ぜ、炊飯器で炊く。炊きあがったら10分ほど蒸らす。
②蒸らしたもち生地をボウルに移し、米の粒が少し残るくらいまで、水で濡らしためん棒で潰す。
③手に水を付け、もち生地を10等分して丸める。

【あんこのおはぎ】
5等分したこしあんでもち生地を包み、形を整える。
【きなこのおはぎ】
こしあんを5等分し、もち生地で包む。きなこ・砂糖・塩を混ぜ合わせ、もち生地にまぶす。

<ポイント>
・もち米に通常の米を混ぜることで固くなりにくく、時間が経っても美味しく食べられます。
・お盆のお供えにもおすすめです。

お盆の料理を美味しそうに撮るコツ

上手にできたお盆の料理は写真に収め、SNSに載せたり、会えない家族や親戚に送ったりと共有してみてはいかがでしょうか。また、お盆の料理の記録として残しておけば、来年以降も役に立つかもしれません。少しのコツで美味しそうな写真が撮れますよ。

美味しそうに見える盛り付けをする

まず押さえておきたいのが、余白のバランス。余白が少ないと豪快さが、多いと上品さが際立ちます。
お盆らしい家族団欒の楽しそうな雰囲気を伝えたいときは、余白を少なめに。料理を大皿に盛り付けたところを撮影します。

反対に、落ち着いた雰囲気を演出したいときは、控えめに盛り付けて。器やカトラリーもしっかりと写るよう、少し引いて撮ると全体のバランスを取りやすいでしょう。また、どちらの場合も山型の盛り付けを意識すれば、料理を立体的に見せることができます。

その他、鮮やかな赤・黄・緑を適度に取り入れるのも、美味しそうに見せるコツ。料理に彩りがないときは、器の色やデザインをアクセントにします。

料理のみが写るようセッティングする

料理のまわりに人や必要ないものが写ると、散らかっているように見えるので、片付けてから撮影します。余計なものがない状態で、メインにしたい料理にフォーカスを当てましょう。食べかけや使用済みのお皿も、美味しそうな雰囲気を壊してしまうので注意が必要です。

「シズル感」を意識する

写真を見ただけで、美味しそうな音や匂いまで伝わってきそうな臨場感を「シズル感」と呼びます。お盆の料理もこのシズル感を意識し、できたての間に撮影するのがコツ。温かい料理は湯気が写るようにすると、温度まで表現できます。また生野菜は、あえて水滴がついたままのみずみずしい状態で撮影すると、より新鮮さが伝わるでしょう。

リモートで家族や親戚とお盆の料理を共有してみよう

お盆の料理は一緒に味わえれば何よりですが、今はスマートフォンやパソコンなどのオンラインで共有することも可能です。ご先祖様への感謝やお迎えの気持ちを込めたレシピを共有してみるのはいかがでしょうか。遠く離れていても、同じ料理を食べたり、美味しそうに撮れた写真を送り合ったりしてみるといい夏の思い出になりそうですね。