お葬式がダメな日はある?2024年友引カレンダーで考える葬式日程とは

ご家族の通夜・葬式準備
お葬式がダメな日はある?2024年友引カレンダーで考える葬式日程とは
お葬式の日程を決めるときに気になるのが、お葬式をしてはいけない日はあるのかということではないでしょうか。ここで気にする人が多いのが六曜の友引です。本記事では、お葬式を避けた方がよい日はあるのか、友引は本当に葬儀をしてはダメな日なのかについて解説していきます。

お葬式がダメな日をカレンダーでみる

お葬式をするにあたってダメな日はありませんが、避けられる日が友引です。火葬場は友引を定休日とするところが全国的に多く、友を引くという漢字が友を死に引き寄せることを連想させるためです。そこで一目でわかるように、今月、来月の友引を赤字にしたカレンダーを紹介します。

今月(4月)、来月(5月)の友引カレンダ―

お葬式がダメな日?今年(2024年)の友引カレンダー

お葬式に避けられる友引。2024年の友引を記載したカレンダーは以下の通りです。
2024年
1月 3(水)・9(火)・13(土)・19(金) 25(木)・31(水)
2月 6(火)・11(日)・17(土)・23(金) ・29 (木)
3月 6(水)・10(日)・16(土)・22(金)・28(木)
4月 3(水)・14(日)・20(土)・26(金)
5月 2(木)・12(日)・18 (土)・24 (金)・ 30(木)
6月 5(水)・9(日)・15(土)・21 (金)・27(木)
7月 3(水)・8(月)・14(日)・20(土)・ 26(金)
8月 1(木)・5(月)・11(日)・17(土)・23(金)・29(木)
9月 3(火)・9(月)・15(日)・21(土)・27(金)
10月 8(火)・14(月)・20(日)・26(土)
11月 5(火)・11(月)・17(日)・23(土)・29(金)
12月 4(水)・10(火)・16(月)・22(日)・28(土)
毎月4~6日は友引があります。曜日も周期も一定ではないので、カレンダーや暦で確認する必要があります。

友引のお葬式がダメな理由

本来、お葬式にしてはいけない日はありません。友引だけではなく、大安にも仏滅にもお葬式をして構いません。それなのに、なぜ友引のお葬式はダメと言われるようになったのでしょうか。

友を引く「漢字」が避けられる理由に

友引や大安といった六曜は仏事とは関係がなく、友引にお葬式をすることは何も問題ありません。しかし、冠婚葬祭の日程を決めるのに六曜を気にする人は相当数いるものです。その中には、友を引くという漢字から、参列した誰かに死を誘引するかもしれない、だから友引のお葬式はダメだと考える人もいます。

六曜本来の意味からも友引は「引き分け」の意味で吉でも凶でもない普通の日であり、友を引くというのは日本人が後付けしたもので、迷信です。ただしこの日の葬儀には抵抗のある人も多く、親族などとトラブルをおこさないために避けられることがあります。

火葬場がお休みで葬儀ができない

友引にお葬式はダメというよりも、実質できない場合があります。葬儀には火葬場の稼働日が重要ですが、友引の日を定休日としている火葬場が比較的多いためです。火葬ができなくても、お通夜はおこなえますが、葬儀・告別式は火葬と同日にすることが多いので、日程調整が必要になります。火葬場が休みの場合、前後の日程も混雑する可能性もあります。あらかじめ確認しておくことが大切です。

今日亡くなったらお葬式やお通夜はいつする?

お葬式にダメな日はありませんが、人が亡くなってから火葬までの時間は法律で決められた禁止期間があります。今日亡くなった人はいつお葬式をするものでしょうか。

亡くなった翌日がお通夜、翌々日が葬儀・告別式

今日亡くなった場合には、翌日にお通夜、翌々日に葬儀・告別式を経て出棺・火葬ができるようにお葬式の日程をたてるのが一般的です。日本の法律では、人は亡くなってから死後24時間が経過しないとご遺体を火葬することができません。ですので、24時間経過していれば火葬はできますが、火葬場、葬儀場、親族、菩提寺などの予定を確認しながら葬儀日程をたてる必要があります。
〈1日目:亡くなった日〉
搬送、安置
病院などの霊安室は長くは利用できず、安置場所を速やかに決め、搬送する必要があります。

火葬場・葬儀場の予約
火葬場は死亡診断がされた後24時間以上経過後に火葬ができることを踏まえて予約します。それに合わせて葬儀場も予約します。前述したように、友引の日にも注意をしましょう。

菩提寺や親族に連絡
僧侶に来ていただく場合は菩提寺に予定を確認し、参列をお願いしたい親族がいる場合にも連絡をします。

納棺
ご遺体を清拭(せいしき)湯灌(ゆかん)によって清めます。
〈2日目:お通夜〉
お通夜をおこなう二日葬の場合は、2日目の夜をお通夜とすることが多いです。
〈3日目:葬儀・告別式〉
お通夜の翌日、亡くなってから3日目に葬儀・告別式となることが多いです。
ただし、一日葬の場合は、お通夜をせず、葬儀・告別式のみおこないます。

お通夜の日程の詳しい決め方は、下記の記事を参考にしてください。

お通夜、葬儀・告別式にかかる時間はどのくらい?

お葬式の所要時間は、お通夜には受付から通夜振る舞いまで2~3時間、葬儀・告別式では受付から精進落としまで5、6時間ほどかかります。
お通夜の一例(計:3時間ほど)
18:00 受付
18:00~19:00通夜
19:00~21:00頃 通夜振る舞い(一般参列者は長居をしない)

※お通夜の前に納棺する場合は、2~3時間前に集まります。
葬儀・告別式の一例(計:6時間ほど)
10:00 受付
10:30~11:30 葬儀・告別式
11:30~12:00 出棺
12:30~14:30 火葬・骨上げ
14:30~15:00 初七日法要
15:00~16:00 精進落とし

お葬式の日程の決め方には地域差がある

お葬式の日程は、地域によっても慣習が異なり影響を受ける場合があります。地域によっては亡くなった当日に通夜をしたり、お葬式の前に火葬がおこなわれたりします。
迷った場合は、葬儀社や地域の人に確認するとよいでしょう。

お葬式のダメな日でよくある質問

Q
お葬式がダメな日はいつですか?
A
お葬式をしてはいけない日はないとされています。ただし、友引は友を引くという風にとることができ、友を死の道連れにすると連想できることから、避けられることが多いです。火葬場も定休日であることが多く、実際に葬儀ができないということもあります。
Q
お葬式の日にしてはいけないことは?
A
葬儀から四十九日を迎えるまでの間を忌中(きちゅう)といい、この期間には慎むべきとされていることがいくつかあります。
Q
お葬式はダメと言われている友引の日に葬儀をすることになったら?
A
葬儀をやむなく友引の日におこなう場合に、友引人形を使用する地域があります。友引人形は、友を死の道連れにしない身代わりとなる人形です。故人の柩にいれることで寂しさを和らげようとするものです。

お葬式にダメな日はなく、六曜はカレンダーで確認を

お葬式にダメな日はありません。ただし友引は「友を引く」ということから、この日にお葬式をすることを気にする人がいたり、火葬場の休みになったりすることから、火葬には気をつけた方がよいとされています。六曜である友引を避ける場合は、ぜひカレンダーで確認することを忘れないでください。