3分でわかる! 未経験者のための株式相続の流れ

相続のなかでも、株式は複雑で専門知識が必要とされています。運用をしたことがない人にとっては特にハードルが高く、手続きを後回しにして収集がつかなくなることも少なくありません。
ここでは遺産の中に株式が見つかったときや、以前から被相続人が株式を所有していたことを知っているときに役立つ、相続の流れについてご紹介していきます。

株主であるご家族の突然の死…最初にすることは?

株式会社の株主がお亡くなりになった時は、その株式も当然遺産に含まれます。相続の対象ともなりますが、株式を売買したり、株主優待や配当を受けたりするにはまず、名義変更の手続きが必要です。それには故人様が持っていた口座の金融機関に問い合わせて財産の移管手続きをします。相続する人が同じ金融機関に口座を持っていない場合は、新規に口座を開設しなければなりません。
株式は預貯金のように単純に分割できるという性質のものではなく、相続人が複数いる場合には遺産分割協議を行って相続する人を決める必要があり、それまでは準共有状態として扱われます。仮に、分割できるだけの株式が遺産に含まれていたとしても、単純に相続人の持分割合に応じて株主になれるというわけではないのです。

株式を相続する場合、手続きの流れはどうなる?

株主が亡くなった時には、まずその評価額を調べる必要があります。上場株式の場合には、(1)課税時期の終値、(2)(1)に属する月の毎日の終値の平均額、(3)(1)の月の前月の毎日の終値の平均額、(4)(1)の月の前々月の毎日の終値の平均額のうち、もっとも低い値が評価額となります。故人様の口座がある証券会社や信託銀行等から届く取引残高報告書で確認してみましょう。見つからない場合は、金融機関に請求することもできます。
非上場の会社ですと、株券発行会社に直接問い合わせることになります。上場株式の場合は金額の把握が容易ですが、非上場株式は計算が複雑になるため、税理士などの専門家に依頼するケースがほとんどです。
その後、誰が株式を相続するかを遺産分割協議で取り決めます。話し合いがまとまったら遺産分割協議書を作成し、株券発行会社に名義書換の届出をします。相続人が同じ金融機関に口座を有していない場合は、開設する必要があります。

株券が見つからない!? 移管のために必要な書類とは

前述の通り、株式は遺産分割協議をして名義書換を行わなければ取引することができません。その際、株券が発行されている場合には株券、所定の書式の株式名義書換請求書、新株主予定者の株主票、遺産分割協議書又は同意書、相続人全員の印鑑証明書及び戸籍謄本、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本、相続関係説明図などを提出する必要があります。必要書類は会社によって異なりますので、事前に確認しましょう。
ときには株券が見当たらないケースがあります。もともと株券不発行の株式である場合は、証券会社等に問い合わせれば事足りますが、紛失していた場合は別途手続きが必要です。この時は、株券発行会社に対して株券喪失登録簿への登録を依頼すると、登録から1年後に名義書換ができるようになります。

このように、株式の相続は他の遺産よりも複雑で、ある程度相続や株式について専門的な知識が必要になります。株式の種類や数が多いときには特に、早めに税理士に相談しておくことをおすすめします。また、遺産分割協議で話がまとまらない場合には、個人間ではいつまでたっても話が進まないことがほとんどです。弁護士に依頼して速やかに遺産の分配が行われるようにしておいた方が、株式の名義変更の手続きもスムーズに進められます。
もしもの場合に備えて、保有している株式についても生前からご家族間で確認しておくほうがよいでしょう。相続などご葬儀後の手続きも、フリーダイヤル・0120-774-8870120-110-321でお気軽にご相談ください。