聞いてスッキリ、お布施のイロハ

「お布施」とは、葬儀の際に僧侶にお礼として渡すお金のことです。このお布施の渡し方がなかなか難しいという声をよく聞きます。
お布施は葬儀社のプランには含まれていないことが多く、一体いくら包めばよいのか分かりにくいものです。今後、法事などでお世話になることも考えると、失礼がないように常識的な金額をきちんとお渡ししたいもの。そこで、お布施に関する基礎知識についてご紹介します。

お布施の相場って? 直接聞いたら失礼?

お布施は、読経や戒名など葬儀で僧侶にしていただくこと全てに対するお礼の意味があります。地域の慣習やお寺の規模などによっても金額が違いますし、僧侶の側からも「お気持ちで結構です」と金額を明示してくれないため、その相場を知るのは簡単ではありません。普段、お寺とおつきあいがなければ尚更です。
いくら包めばよいのか悩んだときは、そのお寺でこれまでに葬儀をした経験がある親族に聞くとよいでしょう。また、大きなお寺であれば金額の取り決めがあるところも多いので、お寺に直接聞いても失礼ではありません。「お気持ちだけで」と濁されたとしても、「お布施を差し上げるのが初めてなので教えていただけますか」「みなさん、どのくらいお包みしているのでしょうか」と聞けば、快く教えてくれるはずです。直接聞きにくい場合は、葬儀をお願いする葬儀社に聞いてみるのも一策です。
相場を聞いたら、無理のない範囲で精一杯の金額を包んでおきましょう。そうすれば、その後のおつきあいが円滑になります。

お布施を渡すタイミングは決まっている!?

お布施を渡すタイミングは、葬儀の前後どちらでも構いません。
葬儀前に時間があれば、葬儀前のご挨拶を兼ねてお渡しします。「今日はどうぞよろしくお願いします」と言ってお渡ししましょう。葬儀社に程よいタイミングで、お坊さんに挨拶する時間をセッティングしてもらうこともできます。どうしても当日バタバタしてしまう場合は、葬儀後にお渡ししても問題ありません。当日はお車代とお膳料(食事代としての心付け)だけをお渡ししておきます。

恥をかかない、お布施のマナー

お布施には渡し方のマナーがいくつかあります。
・お金を入れるのは半紙か白の封筒で、水引は不要
お坊さんに不幸があったわけではないので、不祝儀袋は使いません。
・表書きなど
「御布施」と表書きしてもいいですし、しなくても大丈夫です。金額も特に書く必要はありません。初めてお布施をお渡しする場合は、喪主名(施主名)・郵便番号・住所・連絡先を書いておきます。
・手渡しではなく、お盆に載せて渡す
お布施は切手盆(きってぼん)という小さなお盆に載せてお渡しするのが正式のマナーです。かわりに袱紗(ふくさ)に包んで持参し、袱紗の上に載せてお渡ししても大丈夫です。ただし、袱紗の包み方に注意しましょう。弔事ですから、広げた袱紗の右側に封筒を置き、右・下・上・左の順番に包んでいきます。

お寺とのおつきあいは葬儀から始まるといっても過言ではありません。そもそもお寺は地域のコミュニティの拠点でした。お布施の額ばかりにとらわれないで、良いおつきあいを考えていきたいものです。